A線上のアリア☆チェンバロ奏者 廣澤麻美 公式ブログ  Asami Hirosawas Blog


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
by saskia1217
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大人のコンサート〜エレカシ「昇れる太陽」ツァー・東京公演〜

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本当に太陽は、毎朝毎朝、何があっても堂々と赤々しく昇ってくる。

エレファントカシマシ、ニューアルバム「昇れる太陽」全国ツァー、東京公演2日目 in Zepp東京。
大人っぽくて、落ち着きのあるライブ。
終演後ゆりかもめの中で浮かんだのは、そんな言葉。

身を粉にするようなアクションも、枯れるまで絞り出そうという叫びもそこにはあったのに、
そして20代の頃の吐き捨てるような音と言葉も再現されたのに、
それによってジタバタしたり、何かを見失ってブレたりすることがない。
もっともそれは、エレカシのライブ体験2年目6回目にして、こちらもようやっと、いい距離で受け止められるようになったせいもあるのかもしれない。
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オープニングでド〜ンと打って出る、というのではなく、じんわり始まってだんだん中から炎が大きくなっていき、そこから熱が生まれてジリジリと燃え盛っていく・・・そんな一夜。
登場後に各楽器が一斉にぐしゃぐしゃと音をかき鳴らし始め、いろんな和音で出来た混沌の中から音が集まってきて、それが「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」に滑り込んで行くという1曲目はちょっとゾクッとした。
いいな、ああいうオープニングテクニック。
またひとつ勉強をしました。

そして間髪入れずに「悲しみの果て」。
これもいつもはもっと後半とかアンコールでばかり聴いていた気がするので、のっけからやられるとものすごく新鮮。
今日はMCが少なく(昨日は結構多かったらしい)曲から曲へと滑り込むようにセットリストが進んでいく。
昨年10月にシングルで出た「新しい季節へキミと」は何故か時間が経つにつれどんどん好きになる不思議な曲。なんだろう、あの懐かしいような、むせかえる新緑のような胸苦しさは。
この曲が出た頃、自分の中の波がかなり高かったせいだろうか。
今回のアルバムに入ったその曲順のせいで、この曲はその清々しさが際立ってずいぶんイメージが変化したとも思う。

5曲目にして今回のニューアルバムから「おかみさん」。
ギターソロはライブでも宮本さんが弾いてらしたが、そこで身のこなしが「歌係」から「リードギタリスト」に急変する有様がなんだか新鮮だったです、はい。

そして。
「BLUE DAYS」をライブで聴けるとは思わなんだ!
ファーストアルバム収録のこの名曲、一度聴くと「ここは苦しい 地獄絵図」というサビがしばらく頭から離れない、声も言葉もギリギリの感じが好き。
これは嬉しかったな。
イントロにピアノを多様したなかなか素敵なアレンジを初めて聴いた「まぬけなジョニー」、そして「さよならパーティー」を挟んで、バラード系の2曲、「絆(きづな)」、そして個人的にはニューアルバム中1、2を争うお気に入り曲「ネヴァーエンディングストーリー」と続く。

驚いた・・・。
「絆」が始まると、それまで一斉にコブシを突き上げていたお客さんたちが、水をうったようにシーンと静まり返り、誰1人微動だにしない。コブシどころか揺れもせず、全員がス〜ッと立ち尽くして聴き入っている。そして最後の一音が消えるまで、拍手も起きなければ声もあがらない。クラシックのコンサートと殆ど同じなのだ。
音が消えて一呼吸あってから、サ〜〜〜ッと湿り気のある拍手がおこる。そっくりそのままクラシックの会場に全員ワープしても何の違和感もないあの感じ。
いやいやいや〜。
なんたるこの振れ幅。
もちろん、エレカシそして宮本さんの、音楽と言葉の振れ幅が尋常でないことは身に沁みて感じている。
それは、ものを創る立場では特に、やろうとしてもなかなかできることじゃない。これが出来る「表現者」はそこそこいるだろうが、創るとなったら、まして20年以上もそれを続けているということ自体スゴいことだし、やっぱりそれは才能だなと思う。
振れ幅の大きいアーティスト・・・じつに憧れる。目指したいもんだ。
そして、今日は同時にお客さんの「振れ幅」にも脱帽。あんまり他のアーティストのコンサートに行かないからわからないが、あんなに集中力を持った音楽的な聴衆って珍しいんじゃないかしらん。

「ネヴァー・・・」は最後の最後で、蔦屋さんのピアノ+宮本さんのギターと歌との微妙な不協和音ぶりが素敵。
「桜」「あの風のように」と流れ、続く「ハナウタ」イントロと「ジョニーの彷徨」での富永さんのドラムが、ライブだと何倍も内臓にくる素晴しさで聞き惚れる。
お約束の赤い照明に包まれた「ガストロンジャー」は、相変わらずパワーに満ちた中にも何か説得力のようなものを感じたし。

そして一番好きな「to you」がここで登場!
ものすごいアップテンポで始まったので「おおお、このままいったらどんなになるのかっっ!」って期待していたら(今日は終始ずいぶん富永さんを煽ってましたね)、2番途中から歌詞がなくなっちゃったんだけれど(苦笑)・・・。
そういう時こそ最前列の人が大声で歌えばよかったのに!

そしてラストは宮本さんイチオシの「sky is blue」。やはりこれを最後に持ってくるあたり、強〜い気持ちを感じますね。ライブでも弾くのかな〜と楽しみにしていたスライドギター(メンバー用語では「スライドブリージャー」笑)は、やっぱりご本人が弾きながら。
あれって難しいのかしらん。ム〜ッって滑らすときが気持ち良さそう。
ちょっとやってみたい(笑)!

アンコール。
何が始まるのかと思ったら、なんと「太陽の季節」。廃盤になってしまった幻の名盤「奴隷天国」収録。
「これいいアルバムなのに廃盤になっちゃってて。レコード会社の人、また出してくれないかな〜」と宮本氏。「なんか高くなっちゃってるみたいで」とも呟いてらした。(ホント、私もオクで必殺入手しました)
今日はやっぱり「starting over」以降を沢山聴いているお客さんが多かったのか、それと「昇れる」以外の曲では比較的しずか〜に聴き入っている方が(やや下手寄り10列目くらいの私のまわりには)たくさんいらした気が。この時にコブシを振り上げてたのは、前列とあとは中央のみ。
そして宮本さん「この曲がさっきの『sky is blue』の裏テーマだってことにさっき楽屋で気がついて・・・小躍りしたんですけど」。
コンサートのあたまにも「昔つくった曲と今の曲(特に今回のアルバム?)は、結局同じことを言ってたりするんだよね。まあ、そういうのって、そう変わるものじゃないだろうし・・・太陽だってさ、毎日昇るけど見え方が毎日違うのと一緒だよね」って。
ふんふん。
今日の「大人っぽさ」はそんなMCからも感じられて、「こういう歳になって、今日この頃はね」みたいな落ち着いた語り口調で諭すように話してらしたのが印象的だった。

つづいて「最近すごく好きになってきた曲」と1年前くらいからおっしゃってる「今宵の月のように」。
その直前に「奴隷天国」話で、「こんな曲も入っててさ〜」と「絶交の歌」の最初のイントロとワンフレーズをギターと歌でやってくれて、お客さんから歓声と拍手。「できるかなあ?」と小さい声で呟いてらしたけど、結局そのまま「今宵」へ突入。
そして「FLYER」と「俺たちの明日」。
会場が断然ひとつになったところで、メンバーは楽器を肩から降ろして、もう終わるかな〜と思ったら、宮本さんが「もう1曲!」
♪黒いバラとりはらい〜♪
昨日のブログの最後に書いた「ファイティングマン」!
合いの手で・・・『じつはみんな!』ファイティングマン!・・・と歌われる。

お馴染みの曲でもライブだとメロディーラインが即興でどんどん変わるのが、宮本さんの歌の魅力の1つだけれど、今日もそこここでそれが聴けて嬉しかった。
CD音源から「定着したいつものアドリブ」を経て、それが「またそれとも違う新しいアドリブ」もあったり。
主に高音域にずんずん上がっていっちゃうパターンが多いんだけれど、それがまた他の人にはできない節回しなんですよね。

ところでZepp東京って、二階席は「立ち見厳禁」だったんですね。
見やすそうだしギリギリに来られるし、いいかもと思っていたが、やっぱり座ってライブ見るのはどうも・・・。
1階スタンディングにして正解だった!
確かに見やすくはなかったけど。
(女子のみなさん、ライブに来るときに髪を「盛る」のはやめませう!)

それと。
最初の1音から感じたのだが、サウンド的にはどうなんでしょ、あそこ。
確かに五臓六腑にはキタけど、ヴォーカルがまず「電気通しました」みたいな人工的、金属的な音質で、ものすごく不自然な音に聴こえた。いかにも「増幅」みたいな音なので。
JCBでは自然な「本人の声」が聴こえてその微妙な軟らかさも緻密に拾えていたから、今日はちょっと残念だった。
楽器の音も大きすぎて歌とのバランスがちょっと悪かったような。時々歌が潰れちゃうのですよね。
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う〜〜〜ん。
いいライブだった。
ラストに向かって、どんどんクレッシェンドしていった感じ。

「そして明日も、昇れる太陽」
ゆりかもめの窓から見えるダイヤモンドのような夜景を眺めながら、しっとりとした余韻をかみしめて思う明日からの生活。
ありがとう、エレファントカシマシ。
今度会えるのは夏かなぁ・・・・。
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by saskia1217 | 2009-05-23 05:13 | エレファントカシマシ | Comments(2)
Commented by スノウ at 2009-05-23 12:24 x
ライブお疲れ様でした。
朝日の写真、素晴らしく美しいですね!見とれてしまいました。
あのオープニングにはやられました。「sky is blue」から始まりそうな感じがあったので・・・。
お客さんとの一体感も素晴らしいライブでしたね。「絆」でも「ガストロンジャー」でも!「ガストロンジャー」の後、興奮して震えがきました(笑)
「ファイティングマン」が始まったとき、saskiaさんのブログのことを思い出しましたよ。
あれは「絶交の歌」でしたか!さすがに「奴隷天国」持ってないので、わかって嬉しいです。ありがとうございます。
宮本さんも言っていたように、引き締まったライブだったなぁと。余韻にしみじみ浸っております。
Commented by saskis1217 at 2009-05-23 12:36 x
スノウ様も思いっきり楽しまれましたか?
宮本さんの、お客さんを惹き付ける(というより引っ張る)力は本当に並々ならぬものがありますよね。
「ガストロンジャー」は今まで数回聴いたライブヴァージョンのなかでも、ダントツに良かったと思いました。
「奴隷天国」は「寒き夜」がどうしても聴きたくて必死で入手したのですが、他の曲もどれも素晴しくて、御本人がおっしゃるように何故あれが廃盤なのか!って感じです。
是非いつか聴いてみてくださいね!
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