古本

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欲しい本はいつも絶版。
楽譜およびCDもしかり。

神保町や高田馬場の古本屋に出向くのも好きだが。
高校生の頃はよく神保町の古賀書店(音楽書がたくさんある)に行ったなあ・・・
このネット社会の便利さには脱帽あるのみ。
欲しい本を登録しておいて入荷するとメールがもらえる「BOOK O○F」のネット店から、
今日も待望の一冊が届いた。

「珊瑚集」仏蘭西近代叙情詩選
永井荷風訳
岩波文庫

絶版なのだ、この本。
ずっとずっと捜していた。

さっそくページを開くと冒頭にはボードレール、否ボオドレエルの「死のよろこび(Le Mort joyeux)」。

「蝸牛匍ひまわる泥土に、
われ手づからに底知れぬ穴を掘らん。
安らかにやがてわれ老いさらぼひし骨を埋め、
水底に鱶の沈む如忘却の淵に眠るべし」
・・・・

ページを捲ってゆくと、ヴェルレーヌ、否ヴェルレエンの、大好きな「偶成(Sagesse)」。

「空は屋根のかなたに
かくも静にかくも青し。
樹は屋根のかなたに
青き葉をゆする」
・・・

ヴェルレーヌ、ボードレール、ランボー、ゴーティエ、レニエ・・・
彼らの作品を集中的に読んだのはおもに中学高校の頃で、その後大人になってからは何故かこう、このあたりの詩人の作品が醸し出す(といって十把一絡げにしてはいけないが)「痛々しさ」とか「イナバの白ウサギ」的な赤裸々さとかがストレートすぎて、敢えて自分から遠ざけていたきらいはあるもしれない。
当時はおもに堀口大学、三好達治、金子光晴の訳で読んでいたけれど、最近ようやっと荷風訳の存在を知り、是非読んでみたかった。
何を隠そう、この「珊瑚集」の存在を知ったのも宮本氏のお陰・・・。
たしか何かのインタビューで紹介してらしたんですね。

日本語の紡ぎ出しかた。
音の美しさ。
目を通して伝わってくる漢字やかなの印象とリズム。
同時通訳が日本語に長けていないと勤まらないように、文学作品の訳というのはいうまでもなく訳した人の感性と、言葉のプロとしてのスゴさにかかってくる。
永井荷風、やっぱり他の人ではゼッタイに書かない「詩」を書いている。
ため息がでる。

この本のいいところは、巻末に全作品の原語の詩が掲載されていること。
フランス語のリズムもまた同時に味わえる。
そしてこれもまた、声に出してみるともっともっと違う楽しみが開ける。

ああ。
読みたい本がいっぱいありすぎ。
もっともっと早起きしなくては。
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by saskia1217 | 2009-05-02 23:04 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


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