週末バッハ

週末。
まず金曜夜はフルートとの演奏会。
フルートソナタ3曲、ソロ3曲のバッハ。
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いらしてくださったお客様、ありがとうございました。

翌土曜の朝、静岡へ。
駅構内で美味しいお寿司を食べる。
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やっぱり海が近いところはお魚が美味しい。
そして何よりも静岡はお茶が美味しい。どこで飲んでも美味しい。これはスゴイことだ。

市内から車で30分ほど山に入ったところにある油山温泉。
その温泉宿の隣りにあるコンサート会場「バッハハウス」↓で、「ヨハネ受難曲」全曲。
金曜日は豪雨、かなり寒い。湿気もすごい。チェンバロもかなり可哀想な状態・・・。
(これは翌日曜に撮った写真なので、綺麗に晴れてます)
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すぐ脇は川がゴウゴウと流れ、反対側はお茶畑。さすが。
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ホールの奥はこんな山が迫っている。
あちらこちらに「山フジ」の花が。
都会にある普通の「フジ」に比べて花の色が薄いけれど、緑のなかでとっても綺麗だ。
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会場入口。
(惜しい!・・・せっかくなら「Haus」って書いて欲しかったなぁ・・・)
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内部。ステージ。
ここまであっちこっちに「バッハ」の文字や「バッハ」の肖像やオブジェが置かれていると、何やらありがた〜い気がする人もいるのだろうが・・・私はどっちかというと、なんとなく窒息しそうだ(苦笑)。
あっちからもこっちからも見張られてる感じ。
「おいおい、そこ数字違うって!」・・・とか。
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2階にはWalkerのオルガンも。
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リハ日だった金曜は、14時からおよそ4時間音を出す。
なにせ各パート1人ずつ、おまけにその日はいろんな事情で合唱もオケもフルメンバーではなかったが、とりあえず最後まであたった次第。
ヨハネを弾くのは結構久しぶり、おまけにオルガンで弾いたことのほうがはるかに多かったような気がする。
チェンバロは音がすぐさま減衰するので、それが功を奏することもあれば、逆に例えば通奏低音担当のチェリストにとってはいささか心もとなかったりもする。
が、打楽器的役割も担うチェンバロは、テンポを締めて全体をコントロールしたり、何か事故が起きたときに警告を発したり修正したりできるメリットもある。オルガンの場合は「オンorオフ」なので、ハーモニーの支えはしっかりするかわりに、何かを咄嗟にしようと思ったときにいかんせん目立ちすぎるデメリットもある。
まあ、どっちにしろ鍵盤弾きは、どこからともなく忍びよる妙な「責任感」を追うことになるのは事実。
(もちろん各パートの奏者、それは皆同じだとは思うけれど、何か「のしかかってくるもの」の種類がそれぞれ違う気がする)

いずれにしても、演奏時間的にはより長い「マタイ受難曲」のほうが、実は鍵盤奏者は楽である。
オケが2つに分かれているので鍵盤奏者2人が分業なのと、通奏低音のないアリアがあったりするからだ。
つまり「休み」がある。
「ヨハネ」には・・・・・ない。
1曲もだ。
でも、変に休みがあるより、実際は疲れないものなのかもしれない。
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で、その日にいただいた夕食は、シシ鍋。
わ〜お。
ドイツ語でいうところの「Wild」が大好きな私。(つまり、鹿、兎、イノシシ・・・の類ですな)
ここ数ヶ月何故だか菜食玄米主義になっていたので、久しぶりの肉。
(でも、牛豚鶏と違って、こういうお肉は高タンパク低カロリーなのじゃなかったかしらん)
美味しかったですよ。
他にも桜えびの天ぷら(もちろん抹茶塩で)、シラスをお茶の衣で纏ったもの・・・などなど、隅から隅まで「静岡」なお膳でした。
ご馳走様でした。

翌日曜、本番。
朝から晴れる。雨の後だけあって、山が美しいこと。
市内のホテルからタクシーで会場へ。
途中渡る「一級河川・安倍川」も、白く濁っていた。
ゲネプロ開始1時間前に着き、調律。
朝早くても、こんな空の下なら笑っていられる。
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少し遅れて開始されたGPでは、もはや通す時間はなかったが、本番はなんとか終了。
お客様は35人ほど、温かい感じで最後まで聴いてくださった。
とにかく皆様、お疲れさまでした!

終演後すぐ駅へとんぼ返り。
新幹線からは、夕方にもかかわらず見事な「傘富士」がくっきり。
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あ〜、望遠で撮ればよかった!
同じくデッキに立っていた年配のご婦人がすぐさまドアのところに駆け寄り、「すごい!すごいわ!綺麗、綺麗!!」と大感激。
「○○くんも来てご覧なさいよ!」と、20代くらいのご子息をしきりに呼んでおられたが、彼は「・・・いいよ、べつに」とクール(笑)。
ちょっとお気の毒だったので、思わず「綺麗ですね〜〜!すごいですね〜!なかなかこんなの見られないですよね〜」と、つい一緒にはしゃいでしまった(爆)。

電車の窓とか、どこかの高台とか、ビルの屋上とか・・・
とにかく「富士山が見える」という状況に興奮する、という現象。
これはやっぱり日本人じゃなきゃあわかるまい。
若者よ、富士山をもっと愛でてくれ!

・・・・
そんなことを思いながら、黒はんぺんを手に帰路についたのだった。
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Commented by mjfh0916 at 2009-04-28 08:31 x
きれいな富士山!見たことないでーーす。しかも空が真っ青!!静岡はいつもSaskiaさまのお話で伺うばかり。行きたいところの3本の指に入ってます。
最近saskia様のチェンバロ聴いてないなあ。こんなお話を読んでいると、音を想像してまた聴きたくなりました。
ところで、我が家ではこの頃「東京事変」が鳴っています。ここにsaskia様のチェンバロが入るとどうなるかな??なんて妄想も楽しいです。林檎嬢のヴォーカル、まるでリートのように聞こえるのは私だけでしょうか?
Commented by saskia1217 at 2009-04-28 16:10
今回もですが、私も仕事での地方行きだと、大抵はゆっくり出来ないでとんぼ返りです。駅〜会場〜ホテル〜コンビニ、って感じです。
せめてタクシーや電車の窓から景色でも見られて、何度かの食事のうち1度だけでもその地のものをいただければ、もう恩の字。

「事変」ですか・・・いいですねえ。
私はもともとリートピアニストになりたかったもので、「それ系」のシンガーはみんな好きになるようです。気がついたら林檎さんも宮本さんもそうですね・・・
by saskia1217 | 2009-04-28 01:16 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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